<<   2008年09月05日  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30   >>

朽ちていくモノ

2008年09月05日

鉄さびを観察するために山へ行った。


080905_01.jpg


鉄は錆びていく程、味が出る。ピカピカのモノでなければいけない時もあれば、錆びやペンキの剥がれがとてもいい味をだすこともある。僕はどちらかというと、新しいモノ好きだった。でも、全部がピカピカだと落ち着かなくなってくる。


080905_02.jpg


完璧なモノよりもどこか儚さや脆さを感じるモノの方が、愛おしくなってくるのかもしれない。


080905_03.jpg


レディの鉄は言った。「なぜ、ピカピカでなくてはいけないの?」
ダンディな鉄は、それに応える。「それは、鉄のように逞しいモノは、未来を見て輝いていなければならないからだ」
レディは言った。「でも、使い古されて朽ちていくモノには、物語があるわ」


080905_04.jpg


僕は、男なのだろうか?女なのだろうか?気持ちは男である。と、思う。「えーーー!自信ないのかよ、おまえ!」と言われそうだが、最近、正直言ってよくわからない。一般的な男性よりもきれいなモノに反応するらしく、よく「女性的ですね」と女性に言われる。う〜ん、武士の精神のはずなんだが。


大きくて逞しくて、権力の象徴みたいなモノより、きれいなモノ、儚いモノ、物語性を感じるモノに魅力を感じる。チューニングはちょっとずれているくらいの方が魅力的だ。




投稿者 hidetoshi shinohara : 17:01 | コメント (8)

comment(8)

hideさんの繊細な美観はブログを拝見していてもじわじわ伝わってきますよ♪
変わりゆく姿、消えていく儚さ、そこに漂う余韻、ロマン、
そういったものをぜひ表現していってほしいと思います。
私はどちらかといえば、強いもの、安定したもの、はっきりしたものが好きかもしれない。
よく男性的なデザインをすると言われてきました(笑)
分析する気はないですが、きっと何かあるんでしょう。。
それとも人間うすっぺらいのかなあ???
・・・しばしなやむ。(;>_<;)

投稿者:uench :2008年09月05日 23:31


>uenchさま

僕のデザインもどちらかというと、シンプルで力強く、男性的でした。
年齢とともに、というより、女性を対象にしたデザインをするうちに
いろいろと学ぶべきことが多々ありましたね。
ライトよりもデープなデザイン。
今どきのかる〜いデザインは、みんなウチのスタッフに任せています。
方向付けだけはやりますが、自分でやってしますと
客観的になれないですよね。
uenchさんが人間的にうすぺっらいという事はないと思いますよ。
きっと、芯が通っていて、ぶれないのでしょう。

投稿者:hide★ :2008年09月06日 00:09


鉄錆を観察する為に山にいく・・・コレはかなり男性的な行動です(笑)

今の時代、ジェンダレスがいいなって思います。
お互いがちょっとづつ感覚を詰めている感じで、
お互いがそれぞれを認めている感覚。

写真を拝見していると、アート。だけど気持ち悪い。。。

投稿者:Rei :2008年09月07日 14:50


>Reiさま

そうです。僕の行動はやはり男性的なようです。
女性は、こんなとき山へは行かないですよね。
男とか女とか性別を超えて、当たり前だけど人間なんです。
もちろん、日常的な行動は、男らしさ、女らしさはあるけれど、
人間として、どう価値観を見いだすかという時代になってきましたね。
やっぱり、気持ち悪いですか....僕も悩みました。

投稿者:匿名 :2008年09月07日 18:06


こんばんは☆

若い頃、子供の頃は、ピカピカのものが好きだったように思います。

いまは時間を追うごとに、人もモノも物語のあるほうが美しいのだということに気づいたり、愛おしく思ったり、惹かれたり…


この鉄の表情と色。
着物の柄にしたいような、そんな色っぽさが好きです。

投稿者:fumix :2008年09月08日 00:23


>fumixさま

こんばんは!
歳を取るという人がいますが、
歳は重ねるごとに深みを増していくと思います。
この錆やペンキの剥がれのように、
雨風に負けず、多くのことに傷つき、
逞しく生き延びてきた人には、人の痛みがわかる
優しさが備わっていると思います。
若い人のように、見た目はけっして美しくないけれど、
その醜くもある年老いた姿に物語があるのではないかと思います。

投稿者:hide★ :2008年09月08日 02:13


ソノセツハお世話になりました!

錆!
そう言われなければ、顕微鏡画像の細胞の様相。
次々と朽ちていくけれど、増殖している。
男性が、実は内に秘めて飼っている「女性」を感じます。

イブはアダムのあばら骨ですものね。


投稿者:マツオ :2008年09月11日 21:58


>マツオさま

こちらこそ、大変お世話になりました。
この被写体とレンズの距離は、わずか5センチ位です。
マクロレンズにさらに接写リングをつけて、
息を止めて撮りました。
たしかに顕微鏡写真のようです。
男性が内に秘めている、ですか〜。
新しい意見です。

投稿者:hide★ :2008年09月11日 22:49


このエントリーのトラックバックURL