下山途中
2007年06月17日
足下に気をつけながら下山していると
普段、見ることができない光景に出会った。

途中、荒々しい溶岩を見つけた。八ヶ岳の知識もないまま来てしまったが、ここは火山だったようだ。八ヶ岳連峰は、フォッサマグナ(大地溝帯)の中にあって、古来からの連続した火山活動によって誕生した。

フォッサマグナは、日本の主要な地溝帯のひとつで、東北日本と西南日本の境目とされる地帯。この地域、数百年前は海だったとされる。原始の日本列島は、現在よりも南北に直線的になっていたとされ、数百年前、フィリピン海プレートが伊豆半島を伴って日本列島に接近した時に、日本列島が今の形に中央で折り曲げられたようだ。この時、折れ目にできた海に、砂や泥が堆積してできたのが、今の地層ということである。

僕は、今、日本列島が折れ曲がり、押し上がられた天辺にいるということになる。この山は、南八ヶ岳連峰のひとつで、硫黄岳、阿弥陀岳、横岳、主峰の赤岳、権現岳、西岳、そして、今いる、編笠岳と急峻な山容を持つ山々が広がっている。

後日、山の大先輩にお聞きしたところ、先に離れて下山したのは、後続者が過って石を蹴り、落石に巻き込まれないようにということであった。さらに、山の達人は、常に後続者である、初心者の僕に気配を感じながら、ペースを保っていただいていたようだ。

そんなことも知らずに、のんきに写真を撮る事に夢中になっていた自分が、ちょっと、恥ずかしい。山の大先輩から、感じる器の大きさは、こんなところからも見受けられる。今回の登山から、瞬時に求められる足場の選択から、同行者への配慮まで、読書やネットからでは、学べない大きなことを学んだ。また、行くぞっ!
まだまだ、未熟な登山のバッドチューニング。

常日頃から自然の厳しさに向かっている方々からは、準備することや予測することの大切さ、五感をフルに使う事など、それからルールを守ること、お互いに声をかけあう事、ゴミがどれほど地球を汚しているか等々、私も娘のガールスカウトに関わって、色んな事を教わりましたよ。
都会の便利さに慣れてしまっている自分が、すごく薄っぺらで頼りないような気もしました。
hideさんのいう、学ぶって事、少し分かる気もします。
それでも、hideさんが写真を夢中になって撮っておられた姿は、先輩も喜んで理解してくれたと思います。
感動を写真で伝えるって事、これはなかなか出来る事ではないですからね。
力強い描写で、自然の声が伝わってきてますよ。
疲れてなかなか目の届かない細部の美しさにまで、熱心にカメラを向けてらした姿は、想像するだに感動です。
さすが、クリエイター魂ですね。
投稿者:uench :2007年06月18日 20:58