陽のあたらない風景
2006年10月20日
小樽の観光スポットからしばらく歩いてみた。
オルゴール堂や北一硝子から、ちょっと離れた路地裏だ。
そこは、人通りもなくひっそりと静まりかえっている。

裏通りを歩いていて左の空き地に目をやると、そこはレンタカーショップの車置き場の空き地だった。レンタカーショップといっても、小樽ならではの古びた石造りの建物で風情を生かしたまま営業している。
ドアにレンタカーと小さく、プレートが貼り付いていたけれど、東京のように看板が大きくあるわけでもなく、のぼりも立っているわけでもない。ひっそりしていて、もしかして北海道は景気が悪くて、潰れてしまったのでは?と思うほどだ。
遠くから窓を覗くと、裸電球が煌々と光っていて、どうやら営業しているようだ。中の人々は忙しそうに電話の応対に追われている。僕は、そのレンタカー置き場のスペースを無断で借りて三脚を立て、隣の古い廃墟と化した建物を無心で撮影した。
ぼーっと、その壁を見つめていると時間が経つのもすっかり忘れ、陽が沈みかけてきた。この時間帯が写真では色味が青白く映り、ただの壁もひと味違った情景になる。
気のせいかもしれないが、じっと、ファインダーを覗いて陽が沈みかけていく瞬間を待っている間、遠くの方からニシン漁で活気を帯びた海の男達の声が、時を超えて聞こえてくる。
いつの間にか、ただの廃墟と思っていた古びた壁が、何か独特の表情を帯びてきた。時計を見ると30分近く、古壁を見つめていた。
時を超えた壁のバッドチューニング。

昼間、安静の為寝すぎてしまい、
目が冴えたので、コメントでも。
夜になる寸前の青い街って僕もすきです。
部屋にいるときも、電気をつけづに
青い時間にブルースを聞いたりするのが好きです。
確かに、その時間帯は、そういう過去の霊の
様なものが働いてる時間なのかもしれませんね。
そう考える方が、素敵な気がします。
悪霊ってわけでもないのですから。
投稿者:N.Kojima :2006年12月30日 10:49