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言葉に弱い、デザイナー

2006年08月28日

デザインを職業にしている人達で、ボキャブラリーが不足している人達がいる。なにも芥川賞作家を目指せと言っているのではない。最低限のコミュニケーション能力ということ。デザインという作業は、現状分析して、問題点を抽出して、それを解決していくにはどうしたら良いのかということを検証、実施を行っていかなければならない。

それなのに、感性という抽象的な言葉で人を煙に巻いてしまったりする。例えば、ディレクターがデザイナーのアイデアを検証する時、「う〜ん、もう少し、エモーショナルな感じでいきましょうか〜」と腕を組み、片手の人差し指と親指をVの字にしてあごに添えて、それっぽく言うあのポーズ。この瞬間、人々はマジックにかかってしまう。デザイナーは、蛇に睨まれた蛙のように体が硬直し、ディレクターに何も言えず心の中で『エモーショナルって?』そう、みなさん、エモーショナルってなんでしょう?

僕は、さっそく研究社新英和辞典で調べてみた。 emotional=1.感動に動かされやすい、感情的な、情にもろい、感激しやすい、2.感情に訴える、感動的な、3.感情の、情緒の….とある。そりゃ、その位のことは常識だって?僕もそう思う。だけど、デザイナーが提案してきたアイデアをコンセプトに基づいて、取捨選択して、そこから建設的に前に向かって指示を出すのがディレクターの仕事でしょう。

この場合、「エモーショナルな雰囲気を出した方が良いので、もっとボディーコピーの文字組をリズムカルに少し崩して行った方がいいかも」とか。「旅というテーマで表現しようとしているのだから、風を感じさせるように大胆な空間がほしい」とか。それでもうまく伝えられなかったら、写真、グラフィック、雑誌の切り抜きなどを見せて、「この中でどれが、エモーショナルだと思う?」と聞き出し、「では、この部分を参考に表現していこう」と言う風に具体例を出せばいい。

もっと、頻繁に使われる言葉はインパクト。「もっとインパクトがほしい」「インパクトがないんだよね」「インパクト表現でいこうか」インパクトも色なのか、モデルの大胆なポーズなのか、ピカソみたいな表現なのか、サプライズなのか、メディア戦略なのか、幅があるじゃないですか〜!馬鹿のひとつ覚えみたいにインパクトしか言えないのもどうかと思う。

本当に困った、業界言葉のバッドチューニング。



投稿者 hidetoshi shinohara : 00:54 | コメント (6)

comment(6)

最近では「かわいい」ばっかりですよファッションは。
かわいい〜といった人にはReiは何がどうかわいいの?
と質問をするようにしてます。
感覚的な物事を伝えようとするならば、言葉をしっかりと
つむいで発信しなければ。と思います。
だって仕事なんだから!(デザイナーには酷な話ですが)

投稿者:Rei :2006年12月30日 13:20


>Rei様

「かわいい」と発するのは、女性のするどい直感で
良いところでもあるんですけどね。
僕は、デザインがいいかどうか客観的にチェックする時に女性に見せて「かわいい」とすぐに言われなければやり直すこともあります。
でも、クリエイターが「かわいい」しか言えないと
コミュニケーションが取れないですね。

投稿者:hide★ :2006年12月30日 13:21


コピーがからむ仕事の場合、ディレクター、デザイナーのボキャブラ不足をカバーするのが、コピーライターの務め。
だって、デザイナーって、もともと考えた事を、絵にするのが上手な方々がたどりついた職業なんですもの。
と、あきらめ半分、納得半分です。

ディレクターがボキャ不足だと、プレの時、ちと困るぅ〜。

投稿者:のんちん :2006年12月30日 13:22


>のんちん様

コピーライターって、尊敬してしまいます。
ただの日本語を書く人と思っている
クライアントもいますけどね。

投稿者:hide★ :2006年12月30日 13:23


初めて書き込ませていただきます。

昔からデザイナーはボキャブラリーが足りない人種でした。
それをよしとされてきた時代もありましたが、
今はそれでは通用しないと思います。
私は個人的に、喋れるデザイナーを提唱しております。

やはりプレゼン映えするのは表現力豊かな方ですもんね。

投稿者:カスター@ :2006年12月30日 13:24


>カスター@様

同感です。
喋れないデザイナーは、
デザインの考え方が明確でないということですよね。

投稿者:hide★ :2006年12月30日 13:27


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